久米南町合併問題に関する私の意見

10/13/2002 町内2200部の新聞全紙に折り込みとして配布。


今の久米南町は
ちょうどええ、サイズかも

久米南町合併問題を検討されている関係各位へのお願い

 先日、10月4日、久米南町と南庄北部落の合併問題に関する懇談会が開催され、わたしも、一町民として関心がありますので参加し、町長さんたちにいくつか質問もしました。
 わたしは、津山市との合併を断られた町長さんの判断に賛成です。町長さんは、その理由として、今後とも久米南町を中山間型の自治体として発展させたいと考えられています。わたしは、この点についても賛成です。
 しかし、町関係者の方々の説明を聞いても、わたしには、建部町との合併がベストの選択なのかどうか、まだ判断がつきませんでした。わたしは、町民が合併問題を検討するとき、次の五項目に関して、もっと詳しい情報を知り、よく考えることが大切だと思います。

(1) 町長さんも議員さんたちも、多くの方が「できることなら合併したくない」と言われます。この度の合併の話は、町民の願いとして出てきたのではないのですから、町民の多くは、町長さんたちと同じ思いなのだと思います。問題の中心は財政問題であることは、町のご説明から判ります。しかし、合併する場合と、合併しない場合とでは、実際にどのような違いがあるのかがよく判りません。もしも、合併してもそんなに財政が豊かにならないのならば、急いで合併する必要はないのかも知れません。

(2) 仮に合併はした方が良いとすると、町長さんの言われる中山間型自治体を作るための合併の選択肢は、自然に考えれば複数(建部、中央、柵原など)あると思います。しかし、なぜ、現在、建部町とだけの合併が検討されているのか、その説明がよく判りません。

(3) これは、わたしの杞憂かも知れませんが、現在でも建部町民の中には、将来、岡山市との合併を考えられている方たちもあると聞いています。そうすれば、久米南町が建部町と合併すると、将来は久米南地域が岡山市の最北地となり、いま町長さんが望んでおられる中山間型発展にとっては、最悪の結末となる危険性はないのでしょうか。

(4) 久米南町はこれまで、久米郡内の一自治体として、また、津山や美作地域の自治体の一つとして、教育(学校教育と社会教育)・文化・行政・産業などの結びつきを発展させてきました。また、町民には作州人としての意識もあると思います。しかし、建部町と合併後には、これら、これまで長年かけて築きあけてきた良き伝統は、どのようになるのでしょうか。その点の見通しも、先日のご説明では判りませんでした。

(5) わたしは、町村の自治には、ちょうどよいサイズがあると思います。それは、町長さんが言われているように、「町民の声が聞こえる」範囲だと思います。戦後、昭和29年の合併の後、町内の各地区同士の間には、当初、さまざまなわだかまりもありました。しかし、そのわだかまりも、約50年間の、町民の先輩方々の様々な努力の積み重ねによって解消し、今日では、ようやく久米南町民としてのまとまりもでき、協力できる関係が育ってきていると思います。
 その意味で、現在、久米南町という範囲は、自治を行うには、ちょうどよいサイズのように思います。すなわち、仮に建部町と合併するとしても、その範囲は、町村自治には、広すぎるのではないでしょうか。久米南町は、これから、個性や味わいが徐々に発揮される条件が整いつつあるように思えます。その矢先、また合併するというのは、本当に賢明な選択なのでしょうか。

 どうしても合併しなくては久米南に未来がないのなら仕方ないでしょう。しかし、その場合にも、どの町とどの様な合併をするのかについて、町民が正しい選択をするための情報が、いまのところ大変不足しています。
 合併問題は、町の運命を左右しかねない大問題です。町の文化・教育・産業・福祉などの発展にとって、わたしたちの町長や議員などは、わたしたち自身で選出するという自治権も、これまで営為努力によって積み上げてきた町民としての一体感も、共にとても大切なものです。しかし、安易な合併は、町民の自治意欲も弱めてしまうかもしれません。
 今後、合併問題の検討を、町当局と議会で進められるにしても、住民投票を行うにしても、その前にわたしは一町民として、子々孫々に対しても責任をもって進路を選択するための判りやすく正確な情報を、町当局から町民に対して、ご提供くださることを希望します。
 久米南町の進む道は、町民みなさんが納得する方法で選択されなければ、将来に悔いを残すことになるかもしれません。どうか、合併問題を論じ合うことが、町民の対立ではなく、さらなる協力・信頼関係の発展の契機となりますよう、敬愛すべき各関係方面の方々の、尚一層のご努力と職責全うを期待いたします。

 平成14年10月 久米南町民 明楽誠